2007年01月19日
竹刀ホッケー
― プロローグ ―
その昔、毎週日曜日早朝 厳しい剣道の練習後、
家に帰らず 飯も食べず ホッケーに没頭している少年達がいた。
竹刀ホッケー
スティックは 「 竹刀 」 パックは 「 ツバ (鍔)」
グローブは 「 小手 」 ゴーリーは 「 ほうき 」 を持つ。
リンクは道場で、横が12~13m位 縦が7~8m位であったろうか。
ゴールは、お釈迦様の棚の幅 *道場は、お寺でもあり本堂を兼ねていた。
「おっ!なんと、扉が閉まっていたとはいえ 僕らはお釈迦様に向かってシュートしてたんだ・・・」
「 まあ、それはいいとして 」
「 よくない! 」
プレイヤーは ” 竹刀 ”
ゴーリーは ” ほうき ”
この竹刀ホッケーの最大の特徴は、なんと言ってもパックである ” ツバ ” に穴が開いていることだ。
穴の開いたパック 「 鍔だっちゅーの!」
だから、竹刀の先を 穴に入れてしまえば、誰でも容易にトリッキーな動きができるのだ。 そしてそのまま 強いシュートが打てる。
地を這うパックは やがて浮き上がり、うなるように美しいカーブを描きながら飛んでいく。 あー、 今 思い出しても 身震いがする。
勝負の分かれ目は、どちらが先に パックの穴に 自分の竹刀の先を入れるかにある。
そして、やっていた やっていた!僕らは誰に教えられることもなく やっていたのだ。
相手からパックを奪う瞬間、相手のスティックを下から跳ね上げる あの技を!
正確にパックを捉えた状態。 下から竹刀を跳ね
上げられないよう、注意が必要だ。
パックを奪い 攻め上がり シュート!! しかし、この うなりを上げるシュートさえも 敵ゴーリーのハカマに当たると 何とも 力なく ” パサッ ” っと音をたて、阻止されてしまうのだ。
リンク ( 道場 ) いっぱい使った激闘の末に、
シューート!!
ゴール!ゴーール!!ゴーーール!!!
その ゴールのなんと気持ちの良かったことか・・!
これが、僕らの 竹刀ホッケー だ!
― エピローグ ―
現在、スターズの厳しい練習後 着替え終わってからも まだ スティックを持ち 走り回って遊んでいる子供達を見て
「 元気だなぁー 」 とか 「 コイツら、しっかり練習やっとんかいな!?」 と思う時がある。
しかし、子供達にとって 「 それは、 それ!」 なのだ。
そこには、35年前の 僕がいる。
その昔、毎週日曜日早朝 厳しい剣道の練習後、
家に帰らず 飯も食べず ホッケーに没頭している少年達がいた。
竹刀ホッケー
スティックは 「 竹刀 」 パックは 「 ツバ (鍔)」
グローブは 「 小手 」 ゴーリーは 「 ほうき 」 を持つ。
リンクは道場で、横が12~13m位 縦が7~8m位であったろうか。
ゴールは、お釈迦様の棚の幅 *道場は、お寺でもあり本堂を兼ねていた。
「おっ!なんと、扉が閉まっていたとはいえ 僕らはお釈迦様に向かってシュートしてたんだ・・・」
「 まあ、それはいいとして 」
「 よくない! 」
プレイヤーは ” 竹刀 ”
ゴーリーは ” ほうき ”
この竹刀ホッケーの最大の特徴は、なんと言ってもパックである ” ツバ ” に穴が開いていることだ。
穴の開いたパック 「 鍔だっちゅーの!」
だから、竹刀の先を 穴に入れてしまえば、誰でも容易にトリッキーな動きができるのだ。 そしてそのまま 強いシュートが打てる。
地を這うパックは やがて浮き上がり、うなるように美しいカーブを描きながら飛んでいく。 あー、 今 思い出しても 身震いがする。
勝負の分かれ目は、どちらが先に パックの穴に 自分の竹刀の先を入れるかにある。
そして、やっていた やっていた!僕らは誰に教えられることもなく やっていたのだ。
相手からパックを奪う瞬間、相手のスティックを下から跳ね上げる あの技を!
正確にパックを捉えた状態。 下から竹刀を跳ね
上げられないよう、注意が必要だ。
パックを奪い 攻め上がり シュート!! しかし、この うなりを上げるシュートさえも 敵ゴーリーのハカマに当たると 何とも 力なく ” パサッ ” っと音をたて、阻止されてしまうのだ。
リンク ( 道場 ) いっぱい使った激闘の末に、
シューート!!
ゴール!ゴーール!!ゴーーール!!!
その ゴールのなんと気持ちの良かったことか・・!
これが、僕らの 竹刀ホッケー だ!
― エピローグ ―
現在、スターズの厳しい練習後 着替え終わってからも まだ スティックを持ち 走り回って遊んでいる子供達を見て
「 元気だなぁー 」 とか 「 コイツら、しっかり練習やっとんかいな!?」 と思う時がある。
しかし、子供達にとって 「 それは、 それ!」 なのだ。
そこには、35年前の 僕がいる。